【ひやおろしと相性抜群】秋のプリマリおつまみ×日本酒ペアリング3選|唎酒師がすすめる簡単ご褒美レシピ

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秋の夜長、ちょっといい日本酒と一緒に過ごしたい。

**そんなとき、**たった一工夫の“ちょい足し”が、家飲みを“ご褒美時間”に変えてくれます。

本記事では、SSI掲載経験もある唎酒師が、秋の旬素材を活かした簡単・意外性のある3つのレシピと、

それにぴったりなひやおろし・熟成タイプの日本酒ペアリングをご紹介します。

すべて所要時間5分以内。

秋らしい香ばしさと日本酒の奥行きがつながる、プロ直伝のペアリング。

今日の一杯が、きっと格別になります。

【H3:プチマリおつまみとは?】

洋風の食材をひと工夫して、日本酒にぴったり寄り添わせる。

それが、唎酒師が提案する “プチマリおつまみのコンセプトです。

「Petit Mariage=小さなマリアージュ(結びつき)」から生まれたこの言葉には、

日本酒と食材が意外と合う体験を、もっと手軽に楽しんでほしいという想いを込めています。

・調理はすべて5分以内

・洋風だけど、どこか和を感じる味わい

・家にあるもので、今日すぐ試せる

そんなささやかな感動が、あなたの家飲み時間を少し贅沢にしてくれます。

H2:なぜ秋こそ“ちょい足し×日本酒”が映えるのか?

秋になると、日本酒は“熟成”や“まろやかさ”といった深みのある味わいが目立ち始めます。

ひやおろし、山廃仕込み、特別純米酒など——

春や夏とは異なり、時間をかけて旨味がほどよく乗った日本酒が店頭に並ぶ季節です。

一方、秋の食材もまた、きのこや根菜、果物など香りや甘味、うま味がしっかりした素材が増える時期。

それらを日本酒と調和させるには、ちょっとした“橋渡し”が必要になります。

そこで活躍するのが、“ちょい足し”というテクニック。

バターやナッツ、チーズ、スパイスなどを少量加えることで、食材の香りやコクを引き立て、酒の味との一体感を作り出すことができるのです。

唎酒師の視点:

「秋の日本酒は、ただ合わせるのではなく“つなぐ”ことが大切。

香り・酸・温度をほんの少し整えるだけで、ペアリングの完成度がぐっと上がります。」

ちょい足しは、“手抜き”ではなく“引き出すための知恵”。

秋の深みある酒と食材を、もっとおいしく楽しむための小さなプロ技です。

H2:唎酒師厳選|秋のちょい足し肴×日本酒ペアリング3選

香ばしさ、甘み、熟成感——

食材も日本酒も、味に奥行きが出てくるのが“秋”という季節です。

このパートでは、唎酒師としての経験と、SSI掲載実績をもとに、

  • *秋の食材とひやおろし・熟成酒にぴったりな「ちょい足しレシピ×日本酒ペアリング」**を3つ厳選してご紹介します。

どのレシピも共通しているのは、次のポイント:

  • 5分以内で完成する手軽さ
  • 意外な組み合わせなのに、驚くほど日本酒に合う
  • 秋の夜長を豊かにする“香り・温度・うま味”の調和

家にある食材と、ほんの少しの工夫で、

冷蔵庫の日本酒が**「あの店の肴レベル」に変わる体験**を、ぜひご自宅で。

秋は“合わせる”だけじゃない。

日本酒と料理が、**“語り合う季節”**です。

H3-1:しいたけ × ゴルゴンゾーラ × 神亀 純米酒

香り立つしいたけと、クセのあるゴルゴンゾーラ。

一見ミスマッチに思えるこの組み合わせこそ、熟成純米酒と出会うことで極上の一皿に。

秋の夜にぴったりな、深みと旨みのマリアージュです。

所要時間:約5分

材料の入手難易度:★★☆(ゴルゴンゾーラはチーズ売場で入手可能)

【材料と作り方】(2人分)

  • 生しいたけ:4〜5枚(石づきを落とし、軸も刻んで使う)
  • ゴルゴンゾーラチーズ:20g(小さくちぎる)
  • オリーブオイル:小さじ1
  • 黒こしょう:少々

作り方:

  1. フライパンでオリーブオイルを熱し、しいたけを香ばしく焼く
  2. 火を止めてからゴルゴンゾーラをのせ、余熱で軽く溶かす
  3. 黒こしょうをふって完成

【もう一手間でランクアップ】

刻んだローストくるみをトッピング。

香ばしさと食感が加わり、燗酒との一体感がぐっと増します。

【ペアリングする日本酒】

神亀 純米酒(埼玉県)|常温〜ぬる燗がおすすめ

【ペアリングポイント】

  • しいたけのグアニル酸とゴルゴンゾーラの乳酸・脂肪酸が、

神亀の熟成感とふくらみある旨味にぴたりと重なる

  • 熟成香が食材と共鳴し、酒と肴の“深みの共演”が味わえる
  • ぬる燗にすることで、チーズのコクがより広がる

【唎酒師の一言】

「しいたけのうま味、ゴルゴンゾーラの塩味と発酵香。

神亀の乳酸・アミノ酸の豊富な味わいが、それらを包み込みます。

まるで“和と洋の熟成対談”を味わうようなペアリングです。」

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H3-2:かぼちゃ × カレー風味ナッツ × 天狗舞 山廃純米酒

甘くてほくほくな秋かぼちゃに、スパイスの刺激とナッツの香ばしさをちょい足し。

濃厚な食材を包み込むのは、しっかりとした酸を持つ天狗舞の山廃純米酒。

まさに、秋にこそ味わいたい“奥行きのある”ペアリングです。

所要時間:約5分

材料の入手難易度:★☆☆(ナッツとスパイスはスーパーでOK)

【材料と作り方】(2人分)

  • 蒸しかぼちゃ:100g(皮付きでOK。一口大にカット)
  • 無塩ミックスナッツ(アーモンドやカシューナッツなど):大さじ2(刻む)
  • カレー粉:小さじ1/3〜1/2
  • バター:5g
  • 塩:少々

作り方:

  1. バターを熱し、ナッツとカレー粉を香りが立つまで炒める
  2. かぼちゃと塩を加えて軽く炒め合わせる
  3. 粗熱が取れたら器に盛る

【もう一手間でランクアップ】

仕上げにプレーンヨーグルトを少量添えると、酸味とまろやかさが追加され、

山廃の乳酸との相乗効果で、味がぐっとまとまります。

【ペアリングする日本酒】

天狗舞 山廃純米酒(石川県)|ぬる燗〜上燗がおすすめ

【ペアリングポイント】

  • かぼちゃの甘味、ナッツの油分、スパイスの刺激という複雑な味の構成を、

天狗舞の酸とコクが軸となってまとめてくれる

  • スパイス系と山廃は相性抜群。香りの重なりと味の立体感が楽しめる
  • 燗酒にすると、甘味と香ばしさがふわっと広がる“温かい秋の一皿”に

【唎酒師の一言】

「天狗舞のしっかりした酸と旨味が、

カレー風味とナッツのコクをしっかり受け止めてくれます。

温度を上げることで、料理も酒もまろやかにまとまり、

“飲む料理”とも言えるようなペアリング体験が生まれます。」

H3-3:いちじく × 生ハム × 月山 特別純米 ひやおろし

完熟したいちじくの甘みと、熟成を重ねた生ハムの塩味とコク。

それぞれの個性が響き合う、まるでワインのような一皿を、日本酒で“和の前菜”に仕上げるペアリングです。

所要時間:約3分

材料の入手難易度:★★☆(生ハム・いちじくともに秋のスーパーで入手可能)

【材料と作り方】(2人分)

  • いちじく:1個(皮ごとくし切りまたは半分にカット)
  • 生ハム(プロシュートなど):2〜3枚(小さくちぎる)
  • オリーブオイル:少々
  • 黒こしょう:お好みで

作り方:

いちじくに生ハムを巻き、オリーブオイルをほんの少し垂らす。

お好みで黒こしょうを軽くふるだけ。

【もう一手間でランクアップ】

数滴のバルサミコ酢を垂らせば、酸味が加わって一気に“レストランの前菜”のような味わいに。

月山のふくらみある酸と絶妙にマッチします。

【ペアリングする日本酒】

月山 特別純米 ひやおろし(島根県)|冷酒〜常温がおすすめ

【ペアリングポイント】

  • いちじくの自然な甘みと、生ハムの熟成感・塩味が、月山の落ち着いた酸味と米の旨味に溶け合う
  • フルーティな印象を持ちながら、和食材との相性も抜群な中庸酒
  • 軽やかさと深みのバランスが、まさに“秋のテーブルワイン的日本酒”

【唎酒師の一言】

「いちじくの果糖や香り成分が、月山のほのかな熟成香とマッチします。

生ハムのイノシン酸によって日本酒のうま味が引き立ち、

“フルーツ×塩味×熟成”という構成がワインを超える和の体験に。」

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H2:唎酒師が語る「秋の日本酒ペアリング」の極意

春夏と比べて、秋の日本酒は香りも味わいもふくよかになります。

ひやおろしや秋あがりといった季節限定酒は、ひと夏を越えることで、

  • 米の旨味がまろやかに
  • アルコールの角が取れて
  • 熟成由来のやさしい香りがふんわり広がる

そんな「落ち着きと深み」が魅力です。

しかし同時に、主張のある食材をそのまま合わせるだけでは、

酒と料理が“重なり合う”のではなく、ぶつかってしまうことも。

そこで活きるのが、“ちょい足し”というアプローチ。

香り・酸・油脂・スパイスなどの“調整役”を加えることで、

料理と日本酒の味わいに橋をかける役目を果たします。

唎酒師の一言:

「秋酒は、味を乗せるのではなく“引き出す”ことが大切です。

うま味や香りを整えて、**酒と食材の距離を“ちょうどよくする”**のが、秋のちょい足しの極意なんです。」

合わせる、のではなく、つなぐ。

H2:まとめ|“香る日本酒時間”は、5分でつくれる

特別な調理器具も、凝ったレシピも必要ありません。

冷蔵庫にある食材に、ちょっとだけ洋のエッセンスを加えるだけ。

それだけで、**日本酒の香りやうま味がふわっと広がる、“格上の家飲み時間”**が生まれます。

秋の日本酒は、

  • 熟成で生まれたやわらかなコク
  • まろやかに整った酸味
  • ふくよかな香り

といった多層的な魅力を持つものが多く、

ちょい足しによる“香り・温度・味の調整”が抜群に効く季節です。

ほんの5分のひと工夫が、

今日の一杯を、思い出に残る日本酒時間に変えてくれるかもしれません。

ABOUT ME
ラクダ
ラクダ
国際唎酒師(2021年取得)/二児の父
2021年11月に国際唎酒師の資格を取得。 日本酒の魅力をもっと多くの人に伝えたくて、ブログや発信活動を通じて日々勉強中です。 初心者の方や海外の方にもわかりやすく、専門用語は使わず、身近で手に取りやすい日本酒を中心にご紹介しています。 家では子どもたちとにぎやかに過ごしながら、夜はちょっと一杯。 そんな「日常に寄り添う日本酒の楽しみ方」を、あなたとも共有できたら嬉しいです。 **ご質問・ご感想も大歓迎!**お気軽にコメントやメッセージください。
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